「私、今日死ぬんです」
息も絶え絶えに、本日、同室にやってきたおばあちゃんは言った。
これまで見てきた人の中でいちばん苦しそうだ。
『大丈夫ですよ、良くなりますよ。』
と、致死率30%の肺炎に罹患してるわたし。まったくもってカオスである。
おばあちゃんの治療は、深夜まで及び、終了と共にストローでめいっぱい 喉を湿らす音がカーテン越しに聞こえる。
水も飲めないおばあちゃん。
生きる、気持ち、
おばあちゃんには「生」が添い寝した。
喉を鳴らしてお水飲めるようになろうね。そんな夜だった。